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ビジネスフレームワークを活用して問題解決を加速させる

ビジネスフレームワークを活用して問題解決を加速させる

こんにちは!ひらめき編集部の宮田です。当ブログではこれまで、代表的なものから細かいものまで、多数のビジネスフレームワークを紹介してきました。

ビジネスフレームワークは便利なものですが、そもそもビジネスフレームワークとは何か、なぜ活用するのか?という前提条件を考えた上で活用するのと、そうでないのとでは得られる効果は圧倒的に異なるでしょう。そこで今回は、改めてビジネスフレームワークというものについて考えていきたいと思います。

ビジネスフレームワークを活用している人はもちろん、日々の生活の中で、何をするにしても思考が曖昧で、結果が出ていない。複雑な情報の処理をすることが苦手で、「自分で考えろ」と言われるほど、思考が停止してしまうという人はぜひ、参考がてらチェックしてみてください。

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ビジネスフレームワークについて

ビジネスフレームワークとは?

まず「フレームワーク」とは、平たく言うと「思考の枠組み」のことを表します。先人たちが経験と試行の中から導き出した、目的達成のための型とも言えるでしょう。日常的に馴染み深い5W1Hやロジックツリーなどを例として挙げることができます。

ビジネスフレームワークとは、そのフレームワークの中でもビジネスシーンで活用されるフレームワークのことを言い、問題解決、アイデア発想、戦略立案、組織開発など、幅広い分野で活躍します。

ビジネスフレームワークの魅力は?

結果の出やすいポイントを押さえて試行錯誤できる

ビジネスフレームワークを活用する一番のメリットは、成果の出やすいポイントを押さえて思考や行動を行うことができる、つまりは「的を絞ってエネルギーを注ぐことができる」という点ですね。

フレームワークが生まれる過程で、思考の対象とする全体像を把握し、その中でそれぞれの目的を達成するには「ここを考えよう!」という領域を絞る作業が行われています。例えばマーケティングについて考えるなら「製品・価格・流通・販売促進」の4点について考えてみよう、という具合(詳細は4P部分にて後述)です。

他者との共通言語をつくることができる

さらに、ビジネスフレームワークを用いることで、自分と他者、メンバーとメンバーの間に共通認識・共通言語をつくることができます。

人は、同じものを見聞きしても異なることを感じ、考えるものです。映画の感想であればそれで良いのですが、一つの問題解決に取り組む状況において、認識がバラついていることは問題です。そのままプロジェクトを進めていくと、どこかで歪みが生まれ、気づけばチームが崩壊するということも考えられます。

思い返してみると、何かを始める段階では意気投合していても、運営中や終盤にかけて「そんなつもりじゃなかったのだけど?」「そこはあなたが担当ですよね?」という微妙なズレに苦しめられたことがあるのではないでしょうか(筆者の僕は油断するとこうしたズレが大量発生します)。

このような認識のズレをなくすための共通言語として、フレームワークが活躍します。何を、何のために考えるのか?の共有、そしてそれらについて考えた内容を一つのフォーマットに言語化して落とし込むことで、認識を一致させていきます。

ビジネスフレームワークの例

さて、ここまでビジネスフレームワークとは、思考の枠組みであると述べてきました。ビジネスフレームワークをより具体的にイメージするため、実際に存在するビジネスフレームワークの一部を紹介してみたいと思います。

As is/To be

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「As is / To be」は、あるべき姿(To Be)と現状(As is)を比較し、現状の問題点を可視化するフレームワークです。問題発見の第一歩となる、基本的なビジネスフレームワークですね。

6W2H

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「6W2H」はWho(誰が)・What(何を)・Whom(誰に)・When(いつ)・Where(どこで)・Why(なぜ)・How(どうやって)・How much(いくらで)の8つの疑問詞を用いて、思考を深めるためのフレームワークです。5W1Hが提唱された後、様々な形で目的に応じて応用されてきました。ビジネスシーンに限らず、ロジカルな思考やコミュニケーションを考える際には、様々なシーンで意識しておきたい代表的なフレームワークですね。

6W2Hに関する詳細記事
思考整理の原点は6W2H!

SWOT分析

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「SWOT分析」は、自分たちの持つ強みを分析する手法として定番のビジネスフレームワークです。具体的には、強み・弱み・機会・脅威の4つの項目について、他社と比較しながら自社を分析します。各要素の英語表記の頭文字をとって、SWOTと呼ばれます。

SWOT分析に関する詳細記事
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4P

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「4P」は、マーケティングの基本要素を考えるフレームワークでE.J.マッカーシーが提唱しました。具体的には、製品・価格・流通・販売促進の4要素によって構成されます。なお、これらの要素を複合的に設計することが必要とされており、マーケティングミックスとも呼びます。

バリューチェーン

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「バリューチェーン」は、企業などの組織が顧客に対して提供する価値の連鎖を可視化するフレームワークです。日本語に直訳して「価値連鎖」と呼ばれます。

バリューチェーンで定義される主活動と支援活動の関係、それらをさらに小プロセスに分解して考える考え方は、ビジネスを生み出す立場にある人にとっては押さえておきたい必須要素です。

STP

「STP」は、セグメント・ターゲティング・ポジショニングの3つを考えるフレームワークです。フィリップ・コトラーが提唱した考え方で、こちらもマーケティングを考える場合には知っておきたい代表的な手法です。

まず市場全体のパイを把握し分割する(セグメンテーション)、分割した市場の中から、どの市場を狙うかを決める(ターゲティング)、その市場に対してどのような価値を提供するかを決める(ポジショニング)を考えることで、マーケティング施作の骨格を検討します。

オズボーンのチェックリスト法

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「オズボーンのチェックリスト法」は、既存のアイデアを広げられないかを検討するアイデア発想のフレームワークです。転用・応用・変更・拡大・縮小・代用・置換・逆転・結合の9つの問いをベースとして用いることから、リストと呼ばれます。

オズボーンのチェックリスト法に関する詳細記事
9つの問いを用いてアイデアを広げるオズボーンのチェックリスト

ECRS

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「ECRS」は、既存の業務をより良い状態に改善できないかを検討するフレームワークです。Eliminate(取り除く)・Combine(統合する)・Rearrange(取り替える)・Simplify(簡素化する)これら4つを主たる切り口として考えることから、頭文字をとってECRSと呼ばれます。

ECRSの中でも一番最初に考える「取り除けないか?」という切り口、これが非常に重要です。業務そのものを無くしてしまうこと、これが最も生産性を高める訳ですが、案外その発想を持たずに以降の3つばかり考えてしまいます。改善策を考える場面ではぜひ知っておきたいフレームワークです。

KPT

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「KPT」は、振り返りを効果的に行うためのフレームワークです。Keep(継続すること=よかったところ)・Problem(問題点)・Try(改善策・次なるアクション)の3つを考えることで、経験から学びの獲得と、次へのアクションを明確する役割を担います。戦略戦術レベルの振り返りから、個人的な日常の業務まで、幅広いシーンで活躍するビジネスフレームワークですね。

ビジネスフレームワーク活用のポイント

いくつか具体的なビジネスフレームワークを紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。習うより慣れろと言いますので、ぜひ一度リアルな場面で使用してみてください。

以下では、ビジネスフレームワークを実際にビジネスシーンで活用する際、意識しておきたいことや、ビジネスフレームワークを活用する際に周辺トピックとして知っておきたいことを挙げています。

思考や業務をフレームワーク化する習慣こそがビジネスフレームワークの活用力を高める

当サイトをはじめ、ビジネスフレームワークの概要や歴史、その活用方法を解説するWEBサイトや書籍は多数存在します。それらの情報をチェックし、実際に活用することで、ビジネスフレームワークの活用力を高めることができるのは間違いありません。

ではもう少し踏み込んで考えるとして、ビジネスフレームワークの持つ本質的な意味を理解し、より効果的に活用するにはどんな工夫ができるでしょうか。私は、既存のフレームワークを活用するだけでなく、自身でフレームワークを考えてみることが、フレームワークの持つ魅力を理解し、さらに活用の幅と奥行きを与えてくれる行いだと考えています。

身近な業務で良いので、自分で抽象化してフレームワークにしてみること、こうしてフレームワークを提唱する側の立場に立つことで、より深い理解と洞察を得ることができます。

筆者の私自身も、フレームワーク化することを意識してみた結果、改めてバリューチェーンの素晴らしさを実感しました。フレームワークを効果的に活用するために、フレームワークを考えるという考え方を、ぜひ意識してみてはいかがでしょうか。

フレームワークを使うと思考が制限される問題

そして、フレームワークを活用する上で避けられないのが、フレームワークを使うと思考が制限されるのではないか?という問題です。

この件について、筆者の私自身は、フレームワークはそもそも思考の領域を特定することによって思考を促進するものであるため、「思考が制限される」というのは問題ではない。(むしろそれを目的としている)

制限した思考を再度開いたり、さらに制限をかけていくなど、思考における抽象度や粒度を調整する能力を持っていない(それが必要であると自覚できていない)ことが問題であると考えています。

つまり、ビジネスフレームワークを活用しようと思うと、各ビジネスフレームワーク単体の活用方法はもちろんですが、それだけでなく、全体としてどのような手法が存在しているのか、それぞれの関係性はどうなっているのか、それらを把握した上で、なぜそのフレームワークを用いるのかを意識して活用することが重要です。

フレームワークは思考を促進してくれるものですが、答えを与えてくれるものではありません。あくまでも手段としてのツールであること、目的に応じて使い分けやカスタマイズが必要であることに対して、常に自覚的でありたいものです。

バイアスに対して自覚的であること

さて、さらにビジネスフレームワークを活用する上で、欠かせないのが「バイアス」に対する理解です。バイアスとは「偏り」のことです。何かを考える際、認識する際、判断する際、前提条件や自身の経験によって、偏りが生まれてしまうことを意味します。

過去の成功体験や失敗体験、個人的な関心領域に引っ張られすぎるということは良くあるシーンかと思います。人間なので、バイアスが生まれてしまうことは仕方がないこととも言えます。ですので、バイアスが生じているかもしれないということに対して自覚的であることが、重要であると考えます。

多様な視点を持った人の意見を聞くこと、他者からのフィードバックを受け入れて考えをより良く改善していく姿勢を大切に、フレームワークを活用します。バイアスチェックの問いの例を、下記の記事でいくつか紹介していますので、よければチェックしてみてください。

おわりに:考えることは楽しいこと

以上、ビジネスフレームワークを活用して問題解決を加速させるについてでした。前半はビジネスフレームワークとは何かについて、後半はビジネスフレームワークを活用する上で知っておきたいこと、考えておきたいことについて触れてきました。

長々と書き連ねてきましたが、ビジネスフレームワークを活用するということは、思考の解像度を高めて世界を見ることだと思っています。

日々の業務、組織としての戦略、あらゆる規模感において、考えることで開ける世界があり、考えるということは可能性に満ちています。行動することが重要であることに変わりはありませんが、行動から得られる経験をさらに充実したものにするのは、思考であるとも思います。

今回はビジネスフレームワークがテーマでしたが、この記事を通して、考えるということに対して、昨日より今日、1ミリ積極的になれたなら、私としては記事作成の冥利に尽きる想いです。また、私自身、考えるということについてもっともっと掘っていきたいと思っていますので、ぜひ色々とお話聞かせていただければ幸いです!

ビジネスフレームワークをさらに詳しく知りたい人向けのオススメ本

以下、ビジネスフレームワークについてもう少し知りたいという方にオススメの書籍をピックアップしましたので、よければチェックしてみてください。なお、広く浅く知りたい傾けの書籍を前半に、後半にいくに連れて詳細に触れている書籍を並べています。

ビジネス・フレームワーク

堀 公俊さんの著書。活用シーン毎にビジネスフレームワークが見開き1ページで紹介されており、どんな場面でどのようなフレームワークが存在しているのかを知りたい人にオススメ。

グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク

こちらも広くフレームワークを紹介している一冊。一つ一つのフレームワークについて、簡易な事例を盛り込んで紹介しており、具体的なイメージが掴めるところが魅力です。

フレームワーク使いこなしブック

こちらもまた広くフレームワークの活用方法を綴っている書籍ですが、違いは、一つの事業を例として、一気通貫で流れを紹介しているところです。フレームワークをどのような順番で活用していけば良いか悩んでいる人にとっては、一つの例を知ることができるオススメ本。

ファシリテーターの道具箱―組織の問題解決に使えるパワーツール49

タイトルからも想像できるように、ファシリテーター向けに書かれた書籍。フレームワークをはじめ、ミーティングやアイデア発想、意思決定の場面などで活用できる手法を多数紹介している一冊。

新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

こちらの書籍は、フレームワークそのものフォーカスした書籍ではありませんが、フレームワークを活用する上で必須となる論理的な思考について、わかりやすくて解説してくれている書籍です。ロジックツリーやMECEなど、思考のベースとなる要素について学びたい人にオススメです。

コトラーのマーケティング・コンセプト

様々な偉人たちのマーケティングメソッドを体系化したコトラーの書籍。マーケティングに関する基本用語やフレームワークについて触れることができます。また、コトラーの提唱したSTPについて、詳しく触れてみたいという人にもオススメです。

BCG戦略コンセプト

こちらはBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)の著書。今回は紹介できておりませんが、ビジネスを考える上で知っておきたいフレームワークの一つである「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)」を提唱したのがこのBCGです。本書ではそのPPMをはじめとして、戦略を考える上で参考になる内容がふんだんに盛り込まれています。

競争の戦略

こちらも経営やマーケティングを考えるなら知っておきたい大御所「ポーター」の著書。ファイブフォース分析をはじめ、分析と経営戦略に関して本質的な内容について触れた不動の名著。

以上、ビジネスフレームワークについて知りたい人にオススメしたい参考本とさせていただきます。今後、もう少し追記するかもしれません。気になる書籍があればぜひチェックしてみてください。

それでは、長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!

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