ビジネスフレームワーク活用のメリットとデメリット【コラム】

ビジネスフレームワーク活用のメリットとデメリット【コラム】

こんにちは!ひらめき編集部の宮田です。当サイトではこれまで多数のビジネスフレームワークを紹介してきました。2018年8月には書籍「ビジネスフレームワーク図鑑」も出版し、ビジネスフレームワークの魅力をより深め、広めていきたいと考えております。

そのために、ビジネスフレームワークが持つ「デメリット」や「注意点」についても理解を深め、そしてそのデメリットを越えていくコンテンツや場を創っていけたらと思います。という訳で今回は、ビジネスフレームワークの「デメリット」について、大枠の要点をピックアップしました。

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ビジネスフレームワーク活用のメリットとデメリット

ビジネスフレームワークとは?

「フレームワーク」とは思考の枠組みのことで、先人たちが経験と試行の中から導き出した、目的達成のための型と言えるものです。複雑な情報を構造化して整理し、論理的に思考することを支援してくれます。

「ビジネスフレームワーク」とはフレームワークの中でも、よりビジネスシーンでの利用を主たる目的として考えられたモノを意味します。以下、ビジネスフレームワークを活用するにあたっての、メリットとデメリットと考えられることを挙げてみます。

ビジネスフレームワーク活用のメリット

思考の取っ掛かりを掴むことができる

ビジネスフレームワークを用いることで、「問題があるのは確かだけど、何から考えれば良いのか分からない…」といった漠然とした状態から抜け出し、ひとまずポイントとされる要点や流れで考えてみることができます。

思考時間を短縮することができる

成功パターンや要点に絞って思考を行うため、より直線的にアウトプットまでたどり着くことができます。あれこれと考える(考えてしまう)状況に比べると、時間を短縮し、捻出した時間でさらに次のステップのことを考えられるようになります。

アウトプットがブレない

ビジネスフレームワークは、思考の入り口であり、出口ともなり得ます。色々と考えてみた結果、何をアウトプット(出力)するのか?が収束できないという問題の解決にも役に立ちます。

メンバー間で共通認識をつくることができる

何を考えるか、その上で何を変数とするか、どうまとめるか、といった思考の項目を複数人のメンバー間で共有できるというのもビジネスフレームワークの大きなメリットですね。ビジネスフレームワークがあることで、「共通の認識」をつくることができます。

ビジネスフレームワーク活用のデメリット

フレームワークの使い方そのものを学習する必要がある

元も子もない言い方かもしれませんが、ビジネスフレームワークはあくまで目的の下に紐づく「手段」「方法論」の一つなので、それそのものの使い方を学習すること自体はコストです。ですので、目的と手段が入れ替わった状態で、ビジネスフレームワークの学習をすること自体が目的化するのは避けたいところです。

フレームワークで考えられる深さには限界がある

フレームワークは過去の先人たちが試行錯誤する中で得た、数多の研究結果や理論、成功と失敗のパターンから抽出された、汎用的なツールです。そのため、やはり個別の状況に適用するには抽象的な状態です。フレームワークがあれば完璧に考えられるのではなく、フレームワークを自分たちの個別の状況に当てはめるための最適な形や考え方を探していくことが必要となります。

原理原則や背景を理解する機会を失う可能性がある

フレームワークはもちろん単体でも価値がありますが、そのフレームワークが生まれた背景や、根底で大切にされている考え方に対する理解が無くても、ひとまず使えてしまいます。これは取っ付きやすさというメリットでもあるのですが、裏を返せばデメリットでもあるという訳で、一長一短あるということですね。

「フレームワークで考えられる深さには限界がある」「原理原則や背景を理解する機会を失う可能性がある」、これら2つのことから、「背景の理解がないと、ひとまず狭義な領域では使えるが、応用することが難しい」ということが言えます。

デメリットに対してどのように対策をとるか

さて、ではそうしたデメリットに対して、どのように向き合っていけば良いでしょうか。

フレームワーク化する思考そのものを訓練する

この辺りは個人的な見解になりますが、当記事の筆者である私は、「フレームワークを活用すること」が最初の到達目標であれば、「フレームワーク化する能力を身につける」ことが次なる到達目標になると考えています。

自身の取り組んでいる業務や思考している内容をまず俯瞰して整理し、要点を抽出すること、そして自分以外のメンバーでも活用できる「形式知」へと昇華させていく能力、これが必要であり、その能力を当記事の文脈に添わせると「フレームワーク化する能力」であると言えます。

まずは既存のフレームワークを使ってみる、自分でもフレームワークを考えてみる、というステップで考えてみることが、ビジネスフレームワークをさらに効果的に活用できるのではないか?と考えています。

自分で考えようとするプロセスの中で、既存のフレームワークがどのような背景や目的で生まれてきたのか、今もなお残り続けているのか?というエッセンスを感じることができるはずです。色々と考えてみた結果、やはりマーケティングには「4Pが重要だ!」、振り返りには「KPTが良い!」と着地するかもしれませんし、別の大切なモノが見つかるかもしれません。重要なことは、そうやって、「ビジネスフレームワーク」という存在を通じて、自分なりの「問題解決の方法」を探究しようという歩みです。

フレームワーク化する能力を鍛える際に知っておきたいコルブの経験学習モデル

フレームワーク化する能力、つまりは「物事の要点を抽出する抽象化思考」を鍛えたいと考える際、知っておきたいのが「D.コルブの経験学習モデル」です。これは、具体的に体験したことを振り返り、意味づけを行い、抽象化して持論化するまでのプロセスをモデル化したものです。

ビジネスフレームワーク活用のメリットとデメリット【コラム】

上図がコルブの経験学習モデルです。今回の話を当てはめると、先人たちが具体的な経験から抽象的概念化によって生み出してきたフレームワークと用いているのが最初のステップ、そこから得られた自分の経験をもとに、ブラッシュアップしていくのが次のステップと言えるでしょう。

ビジネスフレームワーク活用のメリットとデメリット【コラム】

このサイクルを回し続けることで、本当の意味での「ビジネスフレームワークの活用」を行うことができるようになっていく、そう考え、私たち自身探究を続けています。ピンと来るものがあれば、ぜひ参考にしてみてください。なお、コルブの経験学習モデルについては下記の記事でも紹介しています。

関連記事経験を学びに変えるために知っておきたい「コルブの経験学習モデル」

おわりに

以上、ビジネスフレームワーク活用のメリットとデメリット【コラム】についてでした。ビジネスフレームワークは便利なモノなのですが、完全無欠なモノでもありません。こうしたデメリットや注意点があるということを自覚した上で、活用能力を高めていきたいですね。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。ビジネスフレームワークを70種紹介した書籍「ビジネスフレームワーク図鑑」についてはこちらから。

内容紹介フレームワークの活用本『ビジネスフレームワーク図鑑』リリース

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