SWOT分析を活用して戦略の方向性を考えるクロスSWOT【企画立案】

SWOT分析を活用して戦略の方向性を考える「クロスSWOT分析」

こんにちは!ひらめき編集部の宮田です。本日はSWOT分析で収集・整理した情報を元に、事業の戦略を考える手法「クロスSWOT」についての投稿です。

クロスSWOT活用の第一歩となるSWOT分析の定義について軽く触れてから、クロスSWOTの活用法について見ていきたいと思います。

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SWOT分析とは

SWOT分析を活用して戦略の方向性を考えるクロスSWOT【企画立案】

SWOT分析とは好影響悪影響内部要因外部要因の軸でマトリクスを構成し、強み弱み機会脅威の4つの要素を分析するフレームワークです。

好影響・悪影響とは

好影響・悪影響とは自社にとってプラスの影響を与える要素、マイナスの影響を与える要素についてです。

SWOT分析で好影響・悪影響を書き出す際には、書き出した要素が自社にとって好影響を及ぼすのか、悪影響を及ぼすのかを多面的に考えることがポイントです。

例えば代表的な例として「社員数が少ない」という要素があったとして、これは「マンパワーが足りない」というマイナス要素として考えることもできれば、「小回りが効きやすい」というプラス要素と捉えることもできます。状況に応じて、どちらに位置付けるのかを検討する必要があります。

内部要因・外部要因とは

内部要因・外部要因とは、自社の内部にある要素なのか、外部にある要素なのかという軸です。社内のものは内部、業界や世の中の変化などが外部に位置付けられます。

思い当たる要素をまず全て書き出す

SWOT分析を活用して戦略の方向性を考えるクロスSWOT【企画立案】

上図は和食料理を提供する飲食事業のSWOT分析例です。SWOT分析を行う際、まずは思い当たる要素を全て書き出します。

内容の質にまずはこだわることなく書き出し、最後に重複しているものをまとめたり、情報が不足している部分を補うようにしましょう。

SWOT分析の書き出し例

【強み】
・地元の新鮮な素材を使用
・和食がメインだがイタリアンやフレンチにも対応可
・料理に合わせた和洋各種のお酒が揃っている
・お客様の要望を取り入れるスタンスがある
・席数が計90席と業界の中でも大きめのキャパがある
・築1年で外観・内観共に綺麗
・和食料理長を3名抱えており、多彩な創作料理が可能
・社員教育が徹底されている
・駐車場が広い
・アンケートの結果、料理の満足度が高い
・口コミによる紹介が多く発生している

【弱み】
・オープンしてからまた運営も1年未満であり、認知度がまだまだ低い
・アンケート用紙の回収率が低い
・再来店を促す取り組みや仕組みがない
・回転率が低い
・駅から遠い
・初めての来店の場合、お店の場所が分かりにくい
・グループ企業であるにも関わらず、横の繋がりが活かしきれていない
・ランチの価格設定が他社より高い

【機会】
・店舗近辺は住宅街ではなく商業地であること。また大学や結婚式場なども多い
・近年、婚活イベントや恋活イベントの開催が多い
・和食がブームを呼んでいる
・地味婚が主流になる流れ

【脅威】
・2次会を結婚式場と連携するパターンが増えている
・接待という文化が減っている
・外食から内食へ移行している
・パッケージ化した低料金のお店が増えてコスト重視のお客様はチェーン店に流れている

クロスSWOTとは

SWOT分析を活用して戦略の方向性を考えるクロスSWOT【企画立案】

SWOT分析の結果を用いて、強み・弱み・機会・脅威を4つの軸としてマトリクスを構成し、戦略の方向性を検討する手法が「クロスSWOT」です。

各象限毎に戦略を考える

戦略1:強み×機会
強み×機会(チャンス)の象限では、機会(チャンス)を活かして強みで勝負する戦略を考えます。この部分が最も優先度、重要度が高くなるでしょう。

戦略2:強み×脅威
強み×脅威(ピンチ)の象限では、自社の強みを活かして脅威(ピンチ)を克服する戦略を考えます。他社にとってもピンチな状態なので、脅威を克服することができればそれが差別化要素となる重要なポイント。

戦略3:弱み×機会
弱み×機会(チャンス)の象限では、弱みを克服して機会(チャンス)を活かす戦略を考えます。段階的に自社の弱みを克服しつつ、チャンスを活用できるよう戦略を設計していきます。

戦略4:弱み×脅威
弱み×脅威(ピンチ)の象限では、弱みを克服して脅威(ピンチ)を克服する戦略を考えます。なお、最悪のパターンを避けるようリスク管理することが重要な部分です。

SWOT分析を活用して戦略の方向性を考えるクロスSWOT【企画立案】

上図はクロスSWOTを実際に行う場合のイメージです。上述のSWOT分析から連動して作成しています。

クロスSWOTの書き出し例

戦略1:強み×機会
地元の食材を使用した美味しい創作和食と和洋各種の飲み物メニューを揃えて、楽しいひとときを提供する。
一見様向けに従来通り地元の情報誌、クーポン誌などを活用した告知を継続する。
催事開催を行い、同伴促進や新規顧客名簿の獲得を狙う。

戦略2:強み×脅威
昼・夜客への循環する仕組みを作る。
団体利用から個別利用促進への取り組みを行う。
店舗接客時のコミュニケーション量を増やす。

戦略3:弱み×機会
自社の顧客データベースと関連企業のお客様に向けた販促による増販増客を図る。
継続性のある催事の開催で認知度を上げる。

戦略4:弱み×脅威
30代から50代の主婦層に向けた新商品作り。
グループ企業と連携して資源を有効活用する。
記念ハガキなどの顧客戦略を徹底する。
ブライダルシーズンの需要の取り込みを強化する。

編集部MEMO
今回書き出しているのは一つの例です。SWOT分析、ならびにクロスSWOTについて、自社の強みや戦略を考える際にぜひトライしてみてください。以下、クロスSWOTを行う際に合わせてチェックしておくと良いフレームワークを紹介しています。

フレームのテンプレート

今回ピックアップさせていただいたSWOT分析、クロスSWOTについて、パワーポイントで作成したフレームのテンプレートを掲載させていただきます。目的に応じてご活用ください。

テンプレートSWOT分析・クロスSWOT

クロスSWOTと合わせて活用したいフレームワーク

コア・コンピタンス分析

SWOT分析を活用して戦略の方向性を考えるクロスSWOT【企画立案】

コア・コンピタンス分析とは「顧客への価値提供を行う能力のうち、他社には真似することのできない中核的な能力」を分析する手法です。SWOT分析の内部要因を抽出する際に合わせて活用することが可能です。

詳細記事自社の持つ強みを分析するフレームワーク「コア・コンピタンス分析」

PEST分析

SWOT分析を活用して戦略の方向性を考えるクロスSWOT【企画立案】

PEST分析とは、自社の事業や組織に影響を与えるマクロ的な環境を「政治(Politics)」「経済(Economy)」「社会(Society)」「技術(Technology)」の4つの指標から考えるフレームワークです。

SWOT分析を行う際、外部要因を把握するために活用できるでしょう。現在だけでなく、将来的に外部要因がどのように変化していくのかについて考えておくことがポイントです。

詳細記事PEST分析テンプレート配信(パワーポイントデータ)

ポジショニング・マップ

SWOT分析を活用して戦略の方向性を考えるクロスSWOT【企画立案】

市場における自社事業(または商品サービス)の位置付けのことを「ポジション」と呼びます。そして、市場を分析し、差別化ができるよう自社事業を位置付けるために活用するフレームワークが「ポジショニングマップ」です。

自社事業の経営戦略、戦略設計などに活用されます。クロスSWOTで導き出す戦略をさらに具体化していく際に合わせて活用したいフレームワークです。また、SWOT分析で強みが見出せずにいる場合、ポジショニングマップを活用して、新たな切り口を見つけるサポートにもなります。

詳細記事自社事業や商品サービスのポジションを検討する「ポジショニングマップ」

おわりに

以上、SWOT分析を活用して戦略の方向性を考える「クロスSWOT」についてでした。SWOT分析、クロスSWOT共に、フラットに状況を見つめることが重要です。

一人だけで考えるのではなく、多様なメンバーを巻き込んで活用してみてください。また、弱みであると思われるような要素を強みに変えられることができれば、形勢逆転の突破口を見いだすことができますので、知恵を絞って考えてみましょう。

それでは、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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